三島由紀夫の文學的遺書である「小説とは何か」を讀みながら、正しい日本語を學習してゐます。みなさん、本當に、昨日紹介した福田恒存先生の「私の國語教室」はぜひお讀みください。日本語に對しての、目が開きます。
では、つづきです。
では、つづきです。
問題を整理しよう。
第一に、不安を與へられること。
第二に、その結果、不安を克服するために倫理的關係を小説と結ぶこと。
この二つが、小説教授のもつとも根本的本質的な影響である。ここまで行けばしめたものだが、大半の小説はここまで行かずに、「體をたのしまれる」だけで終つてしまふといふ賣女(ばいた)の運命にあることは云ふまでもない。
第一に、不安を與へられること。
第二に、その結果、不安を克服するために倫理的關係を小説と結ぶこと。
この二つが、小説教授のもつとも根本的本質的な影響である。ここまで行けばしめたものだが、大半の小説はここまで行かずに、「體をたのしまれる」だけで終つてしまふといふ賣女(ばいた)の運命にあることは云ふまでもない。
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