經營目的③(皇紀弐千六百七十七年三月十二日 參)

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 「かつて」の出光興産㈱の經營目的を紹介してゐます。出光興産㈱ 第二の定款と云はれるものです。

眞に働く姿を顕現し國家社會に示唆を與へる

です。

 だから、かつての出光にはドラマを創り出す力がありました。タンク底に始まり世界最大のタンカー日章丸の就航、その日章丸による日章丸事件。通常は3年半以上かかる製油所建設をわずか十か月で完成させる力・・・。枚挙に暇がありません。

 これは、經營目的がなせる業です。

 仕事は、必ず 目的→目標→手段の順に運ばなくてはなりません。この順番を間違えると、その仕事はうまくいきません。その時いったとしても、必ず禍根を残します。社員が疲弊します。

 前囘からのつづきです。
 「さてここに挨拶の言葉としてみなさんのお手許にこのたびの使命と送別の辞をしたためた文章をさし上げます。この文章は簡単なものでありまして、単なる文章として見れば何でもないものであります。誰でも容易に書けるものであります。この文章はいわゆる文章ではありません。過去三十年間の経験そのものが短い文字になっておるのでありますから、その文字の一句一句に少しの無駄もありません。でありますから、この文字をいちいち説明していくことは最も適当なことと思います。

 使命のところに「不退転の信念」という字がありますが、われわれの信念は三十年間一歩も退かず少しも変転しなかったということであります。

 人間尊重の主義から各個人を修練し、実力をつけ、さらにこれが団体的に結合して偉大なる力となり、国家社会のために働くという信念に徹底したのであります。

 この三十年間に世相はたびたび変わりまして、あるいは自由主義経済時代あるいは統制経済あるいは全体主義と変わってきましたが、この間われわれの信念は少しも変化しなかったのであります。また変更する必要もなかったのであります。

 次に「超越せる経験」という文字がありますが、上述の信念により人間を尊重し、人の真の力を発揮して得たる経験は、常人の得たる経験を超越したものであります。

 この不退転の信念と超越した経験とを、過去において全面的に活かす機会がなかったのであります。それをこの際、国家のために十分活かして活用することが国家のためであるという信念のもとにご奉公されたということであります。

 次に「三十年の試練」という字がありますが、」つづく

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このページは、宝徳 健が2017年3月12日 05:13に書いたブログ記事です。

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