菜虫化蝶(皇紀弐千六百七十七年三月十四日 四)

| コメント(0) | トラックバック(0)
 明日から、七十二候 啓蟄 末候 菜虫化蝶です。「なむしちようとなる」と讀みます。

 嚴しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶へと生まれ變はり、羽ばたく頃です。菜虫とは、大根や蕪などの葉につく青虫のことをいひます。

「菜虫化蝶 写真」の画像検索結果


 子供のころ、この時期は何をしていたかなあ。
 蕨?ぜんまい?蕗の薹? などを採つてゐた時期かなあ。イチゴはまだ早いよなあ。山に入るにはまだ寒かつたし、海ではまだ泳げないし。

 野イチゴでも食つていたかなあ?蝶を採って遊んでた???

 魚釣りだ。川釣りをしていましたね~。

 静岡縣駿東郡裾野町(現 裾野市)に住んでいたとき、川で「うぐい」をよく釣つてゐました。ハヤですね。時期が來ると(間違つてゐたらごめんなさい)、腹が赤くなののと青くなるのがいて、「あかはら」「あおはら」と呼んでゐました。この「赤」と「青」が見事でした。

 竿とテグスは賈つてゐましたが、餌は手製。 小麦粉(當時はメリケン粉と呼んだ)にお酒をいれて、しょうゆを混ぜ、鰹節ふりかけをかけます。それを、手でこねながら、釣り場まで持つていきます。臭いが強烈なのでよくつれました。


「ウグイ 写真」の画像検索結果


 河原のブッシュをかき分けて、自分しか知らない穴場に。今だったら、誰かに殺されるかもしれないやうな目立たない場所。殺されても見つからないやうな場所。手製の餌がなくなつたら、川虫を捕ってゐました。

 釣つたウグイ? 家に持つて帰つて釣果を家族に自慢しましたが、時々、河原で喰つてゐました。さすがに、生では食えないことは、子供でもわかつたのでせう。串に刺して、火おこして串を挿して。

 あとは、山に登つて遊んでいたのかなあ。野イチゴがおいしかつた。裾野市の山に登ると、夕日を浴びた駿河彎の見事な光景を観ることができます。きれいだな~、と思ひながらいつも観てゐました。

 さあ、春です。陽(よう)の始まりを樂しみませう。

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける 紀貫之

 春に故郷を忍ぶ歌ですね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/6741

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2017年3月14日 10:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「福岡髙校テニス部日誌 S(皇紀弐千六百七十七年三月十四日 弐)」です。

次のブログ記事は「福岡髙校テニス部に日誌 S(皇紀弐千六百七十七年三月十五日)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。