蚯蚓出(皇紀弐千六百七十七年五月十四日 弐)

| コメント(0) | トラックバック(0)
 しまつた、七十二候を書いてゐなかつた。すみません。

 今日まで、七十二候 立夏 次候 蚯蚓出です。「みみずいづる」と讀みます。

 冬眠していたミミズが土の中から出てくる頃です。他の生き物は「啓蟄」の頃に出てきますが、ミミズは今頃。でも、土を肥やしてくれる影の努力家です。
 ミミズは、目がなく、手足もなく、紐状の動物です。ミミズといふ名彌は、"目見ず"から來たといはれます。そんなわけで、ミミズは下等な動物と思はれがちですが、この土壌動物が果たす役割はきはめて大きなものがあります。

 ミミズは土を食べ、土の中の有機物や微生物、小動物を消化吸収して、粒状の糞を排泄します。それによつて、土壌中の通氣・保水・排水(透水)を髙めてくれ、孔隙を大きくし、土中の酸素量を増やしてくれます。肥沃な土地とは、そんな土壌動物や微生物が活発に働いている土のことをいいます。

 みみずのやうな生物が、土中に棲息してゐることが、地球とそのほかの星とを分ける決定的な違ひのやうんです。微生物が土の中にいる星は、地球だけです。

 子供のころ、ミミズにおしつこをかけるとオチンチンが腫れる、とよくいわはれました。デマかと思つたら違ふんですね。農業にとってミミズは益虫なので、そんなふうにいはれるのかとずつと思つてゐました。

 近年の研究では、刺激を受けたみみずが刺激性の防御液を遠くまで飛ばすことが、醫動物学研究者によって解明されました。つまり、尿により刺激を受けたみみずが、防御液を噴出して、その液によって男子の亀頭粘膜を急性炎症に至らしめさうなんです。へ~。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/6878

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2017年5月14日 06:13に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「福岡髙校テニス部日誌 S(皇紀弐千六百七十七年五月十四日)」です。

次のブログ記事は「竹笋生(皇紀弐千六百七十七年五月十五日)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。