先ほどの記事とこの記事は、明日の最低數分です。
宇佐美の親父さんの話し。第五弾。
そのまえに、前の親父さんの記事で、生姜燒きの話をしたので、鯛のかぶと煮の話もすこし。宇佐美本社の近くに、あるとき、京都料理の店ができました。宇佐美本社に行くと
親「おお、寳德、今日は飯を食つていけ。近くになあ、京都料理の店ができたんだ」
親父さんは、いつも、近くにあるジョナサンかラーメンですから、そんなご馳走が食べられるなんて。
行ってから、いろいろな料理を注文しました。そのひとつに、鯛のかぶ煮もありました。
またまた親父さんの機嫌が惡くなります。私「(またか~、今度はなんだよ~)」
私「どうしたんですか?おいしそうですよ。食べませうよ」
親「寳德なあ。鯛のかぶと煮は、なあ、もっと出汁が濃くて、つけあはせのごぼうにまで、しみこんで、噛んだら、キュッと辛さがなあ口の中でひろがらなくてはならんのだ」
私「ここは、京都料理の店ですよ。薄味なのはあたりまえでせう」
親「うるさ」
と云ひながら、結構食べてゐました。親父さんのかういふところも大好きだったので、私は苦にならなかつたのですが、社員のみなさんは敬遠してゐました(笑)。
閑話休題。消火器の話し。
宇佐美の親父さんの話し。第五弾。
そのまえに、前の親父さんの記事で、生姜燒きの話をしたので、鯛のかぶと煮の話もすこし。宇佐美本社の近くに、あるとき、京都料理の店ができました。宇佐美本社に行くと
親「おお、寳德、今日は飯を食つていけ。近くになあ、京都料理の店ができたんだ」
私「へー、ありがとうございます。うれしいなあ」
親父さんは、いつも、近くにあるジョナサンかラーメンですから、そんなご馳走が食べられるなんて。
行ってから、いろいろな料理を注文しました。そのひとつに、鯛のかぶ煮もありました。
またまた親父さんの機嫌が惡くなります。私「(またか~、今度はなんだよ~)」
私「どうしたんですか?おいしそうですよ。食べませうよ」
親「寳德なあ。鯛のかぶと煮は、なあ、もっと出汁が濃くて、つけあはせのごぼうにまで、しみこんで、噛んだら、キュッと辛さがなあ口の中でひろがらなくてはならんのだ」
私「ここは、京都料理の店ですよ。薄味なのはあたりまえでせう」
親「うるさ」
と云ひながら、結構食べてゐました。親父さんのかういふところも大好きだったので、私は苦にならなかつたのですが、社員のみなさんは敬遠してゐました(笑)。
閑話休題。消火器の話し。
あるガソリンスタンドのオープの時のことです。宇佐美のお店はトラックステーション型なので、廣いんですね。
だから、消防法上の規定で、消火器をたくさん置く必要があります。
オープンセレモニーのずいぶん前にいつも親父さんは着きます。
親「寳德、白いマーカーペンを持ってこい」
私「はい(俺は社員ではないつううの)」
消火器に白いマーカーペンで番号を書いていきます。
親「いいか、俺が言つた通り書け。いいな!」
私「はい(何で消火器に番号を書くのにこんなに氣合いがはいつてゐるんだらう?)」
親「いち」私「はい」親「に」私「はい」
親「よん」
私「は~?3では?」
親「黙つて書けといつたらう」 私「はい」 親「ご」私「はい」
親「なな」
私「えっ」 親「いいから書け!」
とかういふ風に、間引きをして書かされたのです。わけを聞くと。
親「最初はきちんと數を置いていたけど盗まれたと消防に聞かれたら云ふんだ。企業の經營は大變なんだ」
私「(どこが、正直な商賣だい)」
まあ、樂しいこと樂しいこと。行くたびに何か面白い事、しつれい、ためになることがあります。
どんなに出光と宇佐美がそれぞれの立場でもめていても、いつも行くのが樂しかつた。「親父さんに逢へる~♪」と。
カミさんがいつも言つてゐました。「あなたは、宇佐美社長の話を始めるとまるで戀人のことを話すような樣子ね」と。
だから、消防法上の規定で、消火器をたくさん置く必要があります。
オープンセレモニーのずいぶん前にいつも親父さんは着きます。
親「寳德、白いマーカーペンを持ってこい」
私「はい(俺は社員ではないつううの)」
消火器に白いマーカーペンで番号を書いていきます。
親「いいか、俺が言つた通り書け。いいな!」
私「はい(何で消火器に番号を書くのにこんなに氣合いがはいつてゐるんだらう?)」
親「いち」私「はい」親「に」私「はい」
親「よん」
私「は~?3では?」
親「黙つて書けといつたらう」 私「はい」 親「ご」私「はい」
親「なな」
私「えっ」 親「いいから書け!」
とかういふ風に、間引きをして書かされたのです。わけを聞くと。
親「最初はきちんと數を置いていたけど盗まれたと消防に聞かれたら云ふんだ。企業の經營は大變なんだ」
私「(どこが、正直な商賣だい)」
まあ、樂しいこと樂しいこと。行くたびに何か面白い事、しつれい、ためになることがあります。
どんなに出光と宇佐美がそれぞれの立場でもめていても、いつも行くのが樂しかつた。「親父さんに逢へる~♪」と。
カミさんがいつも言つてゐました。「あなたは、宇佐美社長の話を始めるとまるで戀人のことを話すような樣子ね」と。
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