命の手紙 28(皇紀弐千六百七十七年六月三日 四)

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 金亨貞さんの奥様からの手紙です。つづきです。
 在日中は本當に一生忘れることのできない御恩を蒙りまして、厚く御禮申し上げます。お互いに体に気を付けて再び会う日に旧情を語り合いましょう。

 3箇月の滞在中観光は出来ませんでしたが、滞留期間延長手續の時、だんな様とサンシャイン60ビルで東京都内を一目に見渡せたのが、日本を全部見物したことになるのでしょうね。

 健康な体でもう一度東京に行って御世話になった皆様に逢い、ごあいさつ出来る日があることを確信しています。

 では、くれぐれも御身大切にご夫婦一緒に観光にいらっしゃい。若い時にお住みになった韓国ですもの。必ず一度訪れてください。

 直接日本語が書けませんのでこんなに御手紙が遅れて誠に申し訳ございません。今日は一箇年前を思い出しなたら、ぜひともと思って主人に日本語に譯して書いてもらいました。敬具
1982年(昭和57年)7月7日

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このページは、宝徳 健が2017年6月 3日 10:43に書いたブログ記事です。

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