統帥參考(皇紀弐千六百七十七年六月八日)

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 統帥綱領・統帥參考・作戰要務令とは、日本陸軍の將官と参謀のために"軍の統率"のあるべき姿を説いた作戦指導書です。その示唆するとことは、經營哲學・人生哲學に通じるものがあります。

 戰闘状態では、人間は極度のストレスに襲はれ、通常の状態ではなくなります。その時に、どう部下を鼓舞していくかは並大抵のリーダーシップやマネジメントでは賄ひきれません。

 仕事でもそうですね。スキルももちろん大切ですが、さういふ精神状態を支えてくれる上司に信頼が集まるのでせう。

 人間は本來、統率されることを望みません。しかし、素晴らしく統率されると、奮起し、納得し、陶酔します。リーダーに欠かせない要素なのでせうね。

統帥參考6
 戰爭においては、百を知るよりも一を信じるにしかず。百の知識は一つの信念によりて撃倒せらる。死生の巷において一事を遂行する力を有するものは、知識にあらずして信念なり。

 生命の危機下にある人間は、醜態の限りを尽くすものだそうです。「戰爭とは過失と錯誤の連續であり、その一つでも少ない方が勝者である」「戰場において、普通に行動できれば勇者である」などと云はれてゐるほどで、このやうな心理状態の人間を支えるのは信念しかないのでせう。

 ドイツの兵學者 クラウゼウィッツは、以下のように述べてゐます。

☆軍事活動は簡單で、これに必要な知識は低級のように思えるが、實行してみるとその反對であり、卓越した知力を備えた者でなければ、遂行することはできない

☆古來、卓越した將帥は博學多識な將校(知識があるだけの幹部)の中からは出てゐない。

☆理論は戰場にまで持ち込むものではない。

☆戰場における人治の活動は、化學の領域を離れて、術の領域に入る。

☆知識の理性を働かすには、その前に勇氣の感情を喚起しておかねばならない。危機に際しては、理性よりも感情の方が強く人間を支配するからである。

 軍隊とはきついものですね。さういふ觀點では、企業經營はまだまだ甘いのかも。

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このページは、宝徳 健が2017年6月 8日 01:55に書いたブログ記事です。

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