戰國策 再1(皇紀弐千六百七十七年六月十三日 弐)

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 宇佐美の親父さんや南総里見八犬傳を檢索してゐると、なつかしい記事がたくさん出てきます。結構良いこと書いていますよね(笑)。少しずつバックナンバーを紹介します。まだまだ、書くことたくさんあるのに、こうやつてすぐに何かに手を出す。日本語の學習も、源氏物語も、教育勅語も書きたいことだらけなのに。いろんなことに手を出して、お尻がふけなくなる。エニアグラムタイプ7。あ~、こんなの思い出したらエニアグラムまでバックナンバーを紹介したくなるではないか・・・。

 まあ、いいや。

 支那の古書に「戰國策」といふものがあります。人間の生きる智慧が満載です。すこーしずつ紹介していきます。周が衰え、秦の始皇帝 が中国を統一する間の、戰國時代の出來事です。バックナンバーですので、僞物日本語 現代假名遣ひです。漢字も正體字ではなくアメリカが日本語を亡くそうとして、「当」面「用」いる漢字とした「當用漢字」です。
 この何回かのタイトルは「貧窮すれば、父母も子とせず」です。

   蘇秦(そしん)という人がいました、蘇秦は、秦の恵王に政策を十回も上申しましたが、認めてもらえませんでした。着ていた黒豹(こくちょう)の皮衣 は破れ、黄金百金を使い果たして、小遣い銭にも事欠きました。蘇秦はやむなく秦を去りました。

 本をからげてひっかつぎ、ずだ袋をさげて、トボトボと足を引きずって歩いています。体はやせ衰え、顔色は黒ずみ、いかにも無念そうです。

 家に着きました。妻は機織の手を休めない。兄嫁は飯のしたくもしてくれない。父母は口をきこうともしません。蘇秦は、ため息をつきました。

 「妻は夫とも思わず、兄嫁は弟とも思わない。父母もまたそしらぬ顔。それもこれも、みんな秦のせいだ」


 さてさて、蘇秦はどうなってしまうのでしょうか。明日のお楽しみに~。

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このページは、宝徳 健が2017年6月13日 07:41に書いたブログ記事です。

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