どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再26(皇紀弐千六百七十七年六月十八日 五)

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 信乃と額蔵が兄弟のちぎりを交わしたところまででした。ふたりはその関係がばれないように、わざと仲が悪いようにみせかけたのでした。
 喪が明けると、信乃は蟇六(ひきろく)と亀篠(かめささ)夫婦に引き取られます。十一歳というのに元服をして男に戻りました。

「おまえが二十歳になったら、浜路をめあわせて、二代目尊重、我々は左団扇で隠居さ。待ち遠しいね~」と亀篠が言いました。一方で、亀篠は、額蔵をひそかに呼んで、信乃の秘密をさぐるように言いつけ、信乃の世話係りにしました。

 数年の年月が流れました。信乃は十八で六尺(180センチ)近くも背丈がある立派な若者に、浜路は、二つ下のそれはもうきれいな娘に成長しました。

 蟇六と亀篠は、早く二人の婚礼を上げたかったのですが、近くで戦が起こり、大塚村でもなんとなくあわただしく、その機会がなかなか訪れませんでした。

 あるとき、亀篠が、信乃のところにあわただしくやってくるではありませんか。何でしょう?つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年6月18日 09:55に書いたブログ記事です。

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