戰國策 再10(皇紀弐千六百七十七年七月十五日 參)

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 前囘、少し蘇秦と張儀のことを書きました。蘇秦は、張儀に目をつけます。そして、策を弄します。そのころ貧乏だった、張儀は、その策にはまってし まひ、蘇秦に仕事のツテを求めて、会いにいきます。でも、蘇秦は、張儀を冷たくあしらいます。この續きも次囘書きますね。少しずつ戰國策の背景を紹介して いきます。以下の文章は、昨日の續きです。

 さて、楚と斉の同盟を崩そうと、張儀が楚に向かいます。商於の土地を譲るという条件で、楚王に斉と手を切るように依頼します。楚王は、商於の土地 が手に入ると大喜びです。「策士と策士」の続きです。

 楚王は、とても喜び、臣下に吹聴しました。
「商於の地六百里四方を手に入れたぞ」

 臣下たちは、口々にお祝いを述べましたが、遅れてきた陳軫だけは、苦い顔をしてだまっていました。楚王が言いました。

「一兵も動かさず、一人の負傷者も出さず、商於の土地を手に入れたのだ。われながら見事であった。みな喜んでいる。そちだけは、なぜ一人で黙ってい るのだ」

 陳軫が言いました。

「商於の土地は手に入りません。そればかりか、とんでもない事態になりますぞ。よろこんでなぞいられません。わが国が秦からチヤホヤされるのは、斉 と結んでいるからです。土地も手に入らないうちに斉との国交を断てば、わが国は孤立します。秦からチヤホヤされるのもそれまでのこと。かといって斉を断交 するまえに、秦が土地をよこすとは思えません。断交してから土地を要求すれば、張儀にだまされるのがおちです。だまされたと知れば、きっとご立腹になる。 西は秦と衝突し、北は斉と断交する。両国から攻め立てられること必定です」

楚王がい言いました。

「つべこべいうな。わしにまかせておけ」

 さてさてどうなるのでしょうか?

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このページは、宝徳 健が2017年7月15日 07:46に書いたブログ記事です。

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