どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再32(皇紀弐千六百七十七年七月十六日 參)

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 あらすじがわからなくなった人もいるみたいなので、ここで、今までのとことまでをまとめておきます。
 妖犬八房とともに身を隠した伏姫が、死ぬ間際に自分の腹をかっさばいたところ、八つの玉が遠くかなたに飛び散りました。

 その後出てきたのが、番作と手束(たづか)です。犬塚信乃の両親です。信乃は、両親の死とともに、「孝」の玉と銘刀村雨を手に入れます。そして、その時、信乃の伯父・叔母にあたる、いじわるな蟇六(ひきろく)と亀篠(かめざさ)に下男としてつけられていた額蔵(がくぞう)という男と親しくなりました。実は額蔵は、「義」の玉を持っていたのです。これで、二つ目の玉です。額蔵と信乃は、伯父叔母夫婦に二人の仲がばれないように、表面上は仲が悪いふりをします。

 さて、隣に住んでいた、糠助が亡くなりました。亡くなる間際に、他人にあげた自分の息子のことを語りました。なんとその息子は「信」の玉を持っているというのです。この人はまだ出てきていません。八つの玉の文字は「仁義礼智忠信孝悌」ですから三つそろうことになります。

 月日が経ち、蟇六と亀篠は、自分達の子供、浜路という女の子と信乃を結婚させて、村長の後を継がせようとします。でも、その土地の領主の陣代が蟇六の家にやってきたとき、浜路をみそめます。糠助が死んだあとに、空いた糠助の家に住み込んだ、左母二郎(さもじろう)というプレイボーイも、浜路をみそめます。

 蟇六と亀篠は、陣代に浜路を嫁にやる約束をしてしまいました。そうなると、邪魔になるのは信乃です。信乃を亡き者にしようと、蟇六と亀篠夫婦はたくらみます。浜路に気がある左母二郎を利用しようとするのです。また、蟇六と亀篠は、足利氏に代々伝わる銘刀村雨(むらさめ)も手に入れて、献上することで自分達の立場を強化しようとします。

 これまでのあらすじです。蟇六と亀篠のたくらみからが続きになります。書いてしまうとこんなに短いのです。次回からまた続きを書きますね。

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このページは、宝徳 健が2017年7月16日 04:58に書いたブログ記事です。

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