甘茂(かんぼう)と秦の武王が約束をしたところまででした。
有名な息壤における約束です。
甘茂は宜陽の攻略にかかりました。でも、五ヶ月たっても攻め落とせません。案の定武王の側近が、武王に攻撃中止を進言しました。側近の意見に心を動
かされた武王は、甘茂を呼び寄せて中止を命令しました。甘茂は、武王に詰め寄りました。
「息壤をお忘れか」
「そうであった」
王は全兵力を投入して、甘茂に攻撃を続行させました。宜陽はついに落ちました。
古代中国では、下手をすると、殺されるところまでいきます。こうやって身の安全を守る術も必要だったのです。
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