敗戰屈辱月に讀む本（皇紀弐千六百七十七年八月十六日）

　　日英同盟が邪魔で邪魔でしやうがなかつたのはアメリカです。セオドア・ルーズベルトが日本を脅威に思つてから、ずつと、ずつと、アメリカは日本封じ込めを画策して來ました。パナマ運河を作ったのもそのためです。

　ワシントン海軍軍縮条約で主力艦・航空母艦の保有比率を決めたときも、日英同盟で難癖をつけられて、我が國は、比率を下げられました。保有缶比率を下げられたことなどどうでもいいのです。世界最強の帝國陸海軍だつたのですから。アメリカは、日本の孤立化をはかつたのです。それにまんまと日本外交は乘せられてしまひました。天才外交官、石井菊次郎が一線から遠ざけられてからの我が國外交はガタガタです。

　日英同盟がアメリカによつて切られてからも、英國は、必死になって我が國に近づきます。なのに、我が國外交は、恨みつらみを述べるだけ。

　かの大戰が、侵略戰爭だつたなど、いまだに、笑い話のやうなことを云ふ人がたくさんいますが、それは斷固違ひます。しかし、爲政者がへたくそすぎました。軍部トップも。近衛文麿、山本五十六は萬死に價ひします。

　この本には、Ｆ・Ｓ・Ｇ・ピコッドも載つてゐます。だれよりも日本を愛した男として。

　外交とは、戰爭を避ける道です。私は、安倍さんを１００％支持するわけではありませんが、かつての首相で、外交にこれほど長けてゐる人がいたでせうか？

　セキュリティ・ダイヤモンド構想。石破にはできません。彼は、外國人參政權賛成者です。航空自衞隊Ｆ２戰闘機の製造をストップさせた奴です。私は、支那のスパイと思つてゐます。

　敗戰屈辱月に是非讀んでいただきた本です。

　民主党政權時の税収が３７兆円。今は５４兆円（最低でも）。民主党政權時／安倍政權比較。

　失業率４．5％／２．６％、日経平均株価７０００円／２００００円。税収は記述。なぜ、支持率が下がるんだらう？　憲法改正を政治スケジュールに乗せてからです。愚かな國民が多い。

　まあいいや。外交がいかに大切か。この本はわかりやすく讀めます。




　下巻もあります。

　眞彎攻撃の報せを受けたチャーチルは、「これで勝つた」と安堵しました。蒋介石もまた同様でした。アジアの紛争にアメリカを引き込んだ時點で、日本との戰ひの結末はすでに見えた彼らは早くも「戰後」の體制へと向かひはじめます。誰が戰後世界において覇権をかち得るのか。広範な資料を編み上げて巨大な戰爭の全體像を描き出すと同時に、書簡や日記などに現れた肉聲を通じて、ローズヴェルトやチャーチル、蒋介石ら各國首脳の生々しい人間像にも迫つてゐます。高山正之先生推薦の大東亞戰爭研究の最重要書です。

　メディアに騙されないやうにしつかりと勉強しませう。だつて、國民主權なんでせう（笑）。