戰國策 再23(皇紀弐千六百七十七年八月二十三日 七)

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 范雎(はんしょ)が秦の昭王に諫言したことを数日間紹介してきました。それに対し、昭王が質問をします。
  

「魏と親しくしたいが、なにしろ信頼のおけない国なので、困っている。どうしたもの か」

范雎は答えます。

「こちらから朝貢してはなりません。土地を与えて機嫌をとってもいけません。攻撃に限ります」

昭王は、魏の邢丘(けいきゅう)を攻めました。邢丘が陥落すると、魏は朝貢を請いました。范雎はさらに昭王に説きました。

「秦と韓の国境は、刺繍の糸のように交錯しています。秦から見れば、韓は木食虫、腹の病であります。ひとたび、変事が起これば、韓ほど厄介な国はあ りません。韓を味方につけておくべきです」

昭王「そうしたいと思うが、相手がきかなければどうする」

范雎「韓の榮陽(えいよう)を攻めれば、成皐(せいこう)への道は不通になります。太行山(たいこうざん)の道を分断すれば、上党の兵は南下できま せん。そのすきにどっと榮陽を攻める。相手は分断され、滅亡は必至です。韓はそれがわかっています。従わないはずはありません。韓が従えば、天下に覇を称 えることができます」

昭王「なるほど」


※「交」ということは、何もせずに仲良くすることではないのですね。こちらのプレゼンスを示して、相手を従わせることが「交」です。外交や防衛はこうあり たいものです。日本も早く・・・。

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このページは、宝徳 健が2017年8月23日 09:07に書いたブログ記事です。

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