戰國策 再30(皇紀弐千六百七十七年九月十二日 五)

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 さあ!今日から、戦国時代でもっとも有名な話です。これは一般常識として知っておかなくてはだめです。「呂不韋(りょふい)の先物買い」です。「奇貨、居くべし」という言葉で有名です。実は、秦の 始皇帝は、実の父の子供ではない可能性があります。また、この呂不韋という男がいなかったら、秦の始皇帝はありえなかったのです。
  始皇帝の父、子楚(荘襄王)は、若い頃、趙の人質になっていました。
 商人である呂不韋は、趙の都・邯鄲(かんたん)へ行き、人質となっている秦の皇子(子楚)をみました。

 呂不韋は、帰って父に尋ねました。

「田畑を耕して、もうけはどのくらいですか」
「まあ十倍だな」
「では、宝石類のもうけは?」
「百倍かな」
「では、一国の王をかつげば?」
「見当もつかない」
「汗水流し働いても、ろくな暮らしはできない。一国の王を担ぎ出せば、孫子の代まで報われる。秦の皇子が趙に人質になっている。ひとつ担ぎ出してやろう」

 さあ、面白くなりますよ。

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このページは、宝徳 健が2017年9月12日 00:44に書いたブログ記事です。

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