どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再54(皇紀弐千六百七十七年九月二十八日 四)

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 小文吾が信乃の着物を落としてしまったところまででした。


義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵


忠:犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼見八(いぬかいけんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。いずれ犬飼現八(いぬかいげんぱち)となる。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
  でも、その夜明けから信乃は破傷風にかかり高熱の状態となりました。

 旅籠屋の主人が「那古家秘伝の破傷風の妙薬というものがあります。年若い男女の生き血を五合ずつ混ぜ合わせて傷口に注ぎ洗えば、どんな重くてもたちどころに全開すると言い伝えられてきました。でも、五合の血をとられれば人間は死んでしまいます。だから、この秘伝の療法も焼きに立ちません」と言って、ため息をつきました。

 現八が言います。

「武蔵の芝浦に破傷風の妙薬を売っています。ここから芝まで五、六里の道のり。一日で往復できます」

 現は血は出発しました。

 でも、でも、でも・・・。古河の探索の手が伸びて、旅籠屋が怪しいと思われました。旅籠屋の主人は、村長に呼び出されました。さて、どうなることやら。つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年9月28日 08:49に書いたブログ記事です。

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