源氏物語71(皇紀弐千六百七十七年十月三日 五)

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 光源氏と朧月夜が逢瀬を重ねてゐます。ある日、朧月夜は體調が惡くなつてしいまひました。それでも光源氏は、朧月夜のもとを訪ねます。その密會の最中、嵐が來ました。嵐がやんだところで、朧月夜の父、そして、光源氏の政敵 右大臣が朧月夜のところに來ます。
右「大丈夫か。病氣はどうだ」

 ふとみると、男帯があるではないですか。

右「なんだ、これは」

と、奥を覗くと、そこにはしどけなく横たわった男の姿が。顔を隱してゐます。右大臣は、すぐに、それが光源氏だとわかります。しかし、いくら政敵とは云へ、先帝の子供。引きずり出すわけにはいきません。その場を荒々しく立ち去ってしまひます。

 朧月夜は、恥ずかしいやら困ったやらで死ぬほどつらく苦しくなりました。

 右大臣はこのことを弘徽殿女御(こきでんのにょうご 久し振りに登場)に告げました。さあ、大變。つづく

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このページは、宝徳 健が2017年10月 3日 08:00に書いたブログ記事です。

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