どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 58(皇紀弐千六百七十七年十月十一日 四)

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 房八の身を捨てた行動により信乃に薬をつくることができました。


義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵


忠:犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
 その騒ぎを信乃は聞いており、はって、寝床からその部屋のそとまで来ていました。

 小文吾は、作った薬をすぐに信乃にあげたくて、いそいで障子をあけて部屋の外に出ましたが、そこに横たわっている信乃につまづいて、ほら貝に入った薬をこぼしてしまったのです。

「しまった。せっかく、房八とぬいが命をかけてくれたものなのに」

 でも、幸いかな、その血の薬は、信乃にかかり、傷口まで浸透して信乃は破傷風がいっぺんで治ってしまったのです。

 顔色ももとに戻りました。

 さて、なにやら雨戸の向こうで音がします。人の気配もします。

 信乃と小文吾は、これは古河城の間者にちがいないと、刀を持って、その男を捕まえようとします。

 ここでまたまた意外な展開です。つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年10月11日 14:28に書いたブログ記事です。

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