経営と管理、政治と行政(皇紀弐千六百七十七年十二月壱日)

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 かつて、國民の愚により、民主黨などといふ政黨に政権權を國民が委ねた時がありました。その時、外務副大臣をやつたのが私の後輩です。

 同窓會であつたときに、彼は、外務省のマネジメント改革の話を語つてゐました。私は心の中で、「それは官僚の仕事だろう。政治の仕事と行政の仕事は違ふ!」と叫びました。

 政治とは、未來への意思です。その意思と意思の闘爭が政黨間の闘爭です。なのに、今の國會・・・特に野黨はなんですか!これだけ國家安全保障が求められる時代に、また、グローバルな經濟に對應しなければならない時代に、地政學を考慮した國益を熟慮しなければならない時代に、今後の我が國がどうあるかといふ國體を考えなければならない時代に・・・。國會議員のあのレベルの低さはどうだろう?そして、そんな政治家を選ぶ國民のレベルはどうなんだろう????

 政治家は行政ではなく、つまり、官僚の仕事ではなく、政治家の仕事をして慾しい。

 經營も同樣です。
 經營には、「戦略課題」「管理課題」「業務課題」がありますが、特に、中小零細企業は、管理課題も通り越して、經營者が、業務課題に集中するケースが多々あります。政治で云ふところの「行政」にもなりません。会社にはたくさんの問題點・課題があります。もちろん、それを解決・對應していく際の經營者の關與はとても大切です。しかし、そこに「未来への意思」がない限り、その問題点・課題がたとへその時點で解決されたとしても、根本的な解決にはなりません。人的経営資源が不足してくることから、經營者が管理・業務の問題點・課題に携わらなくてはならないことは事實でせう。

 しかし、その中に、經營者の時間の1割でいいので、「未來への意思」を考へ、幹部にぶつけ、意思を固めていくことが大切です。すぐにはできません。その積み重ねが會社の意思となつたときに、企業の足場が固まります。決してただの問題點・課題の解決・對應に負われてはいけません。

 では、本當に、中小零細企業だけがこのこと抱へてゐるのでせうか? 東芝・シャープ・日産・神戸製鋼・三菱自動車・・・・・、みんな經營者が未来への意思に挑まなかった結果です。

 知識だけの優秀さは不要です。最近、歴史の本を讀みながら感じたことです。では、私の未来への意思は何か? ・・・・・・・

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このページは、宝徳 健が2017年12月 1日 07:09に書いたブログ記事です。

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