戰國策 再52(皇紀弐千六百七十七年十二月二十日 四)

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 今回も斉の孟嘗君の話です。孟嘗君は史記にもたくさん出てきます。鶏鳴狗盗でも有名な人ですね。今回のテーマは「人にはそれぞれれ得手不得手です。
 孟嘗君は、自分の気に入らない食客を追放しようとしました。ある食客がそれを聞いて孟嘗君を諌めました。

「木登りの上手な猿も、木からおりて水に入れば、魚にはかなわない。名馬も険阻な道を走れば狐にかなわない。また、勇士は三尺の剣をとれば群がる敵をなぎたおすが、鋤をにぎって働かせれば、百姓にはかなわない。このように、得手なことをさせないで、苦手なことをさせれば、聖人の堯ですら手におえぬことがある。使った相手が無能だと、不肖者だからといって追放する。教えた相手が覚えが悪いと、愚か者だからといってやめさせる。見放された人間は、一度は他国に去るだろうが、いつかその怨みを報いに帰ってくる。あなたのやろうとしていることは、世間一般の愚人のやること、いや、むしろそれに輪をかけたやり方ではないか」

孟嘗君はうなずいて、追放するのを思いとどまりました。 さてどうなるか。

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このページは、宝徳 健が2017年12月19日 21:12に書いたブログ記事です。

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