不満と不安と不信(皇紀弐千六百七十七年十二月二十五日 五)

| コメント(0) | トラックバック(0)
 これは、私たちの仕事において最も氣をつけなくてはならないことです。また、リーダーと呼ばれる人たちに必要な考へです。

 入院をしていたとき、初めは、藥を看護婦さんが持つてきてくれました。朝食が終わつたら朝食後の藥といつたやうにです。何日かすると、「寳德さん、明日からは、自分で藥を管理してね」と云はれました。「はい、大丈夫です」と、素直な私。「えつと、この薬が朝昼晩で・・・・」マネジメントを始めました。

 ある日「あれっ?この藥はあと2日したらなくなるぞ」と思ひ看護婦さんに「この藥が明後日でなくなるので、お願いします」と頼みました。「はい」と返事をいただいた私は安心しました。昼食の時、看護婦さんが替わってゐました。大丈夫かなと思い「明後日なくなる藥があるので、朝、明日までにくださるよう頼んだのですが大丈夫ですか?」「えっ?そうなの?確認しますね」と。

 「なんだい、傳はつてないやんか。藥を管理しろと言ったのに」←これは不満です。この状態が二日續きました。
 もちろん不満は消えてゐません。「どないなつてるねん」。次に来るのが、「明日の藥大丈夫か~?飲まないでいい藥なら最初から出すなよ」と「不安」になります。

 つまり、現状の不都合に覺へるのが「不満」です。それが満たされないと、「不安」に變はり、そして、不安が積み重なると不信になります。

 社員の退職、顧客離れ・・・・。すべてがこの經緯となります。ここで大切なのが「不安」を消すと、不満も不信も消えることです。

 だから、經營とは、未來を創造する意思と、それに近づいてゐることを社員(顧客)に示すリアリズムとの對決が必要となるのです。私たちの仕事は、經營者のその仕事をサポートすることです。

 「お客様、〇時〇分までお時間をいただけますか?」とすると顧客は、その時間までなら不満も不安も生じません。約束の時間が變はるときは、約束の時間の少し前に來て「お客様、〇〇(事情)のため、お約束お時間を5分すぎてしまひますがご了承いただけますでしょうか?」と約束の變更をします。

 結局約束の果し合ひなのですね。ああ、耳が痛い😢。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/7317

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2017年12月24日 16:12に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「戰國策 再53(皇紀弐千六百七十七年十二月二十五日 四)」です。

次のブログ記事は「友情(皇紀弐千六百七十七年十二月二十五日 六)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。