雉始雊(皇紀弐千六百七十八年一月十四日)

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 明日から、七十二候 小寒 末候 「雉始雊」です。「きじはじめてなく」とお讀みください。


 
雉が鳴き始める頃です。雄が雌への求愛のしるしとして「ケーンケーン」と甲髙い聲で鳴きます。足の裏で震動を敏感に察知することができ、數秒早く地震を知らせることができます。

 ご存知でしたか?日本の國鳥は雉です。
 敗戰後間もない昭和22(1947)年、日本鳥學會の多數決により壓倒的支持を得て國鳥に決まったのは、「キジ」でした。

こちらは準優勝のヤマドリさん(オス)

 その最大の理由は「日本固有の鳥である」こと!です。外國に渡らずいつも日本で暮らしている、という意味も含まれます。

 さらに、かつてはあちこちにいたという「トキ」も、シーボルトによって『Nipponia nippon (ニッポニア・ニッポン)』とまで学名が付けられながら、當時すでに「日本で暮らしているのだらうか?」的な存在になっていたため選外に。じつは日本人にとつて、トキは農作物を荒らす害鳥として駆除の對象となっており、食べるとわりと美味しいので乱獲されてきたさうです。(うさぎありすえさんHPより)。

 そこで最終選考に残ったのが「キジ」と「ヤマドリ」。


 ヤマドリは、

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

と萬葉集で柿本人麻呂が詠んでゐます。


 キジは、人家の近くの空き地などもウロウロ歩き囘つてゐまる。藪の中に隠れてはゐますが、いるのがバレバレ。とくにオスは外見もすごく派手なうえ「ケーンッ!ケーンッ!」と大声で鳴くので、すぐ見つかってしまひます。そんな「國民との距離の近さ」から雉が國鳥となつたやうです。

 おいしいですよね~。雉もヤマドリも。今は、雉はとつて食べちゃだめですよ。

ヤマドリ 写真 に対する画像結果

 こちらがヤマドリ。尻尾がながいでしょ?

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このページは、宝徳 健が2018年1月14日 05:15に書いたブログ記事です。

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