カウンセリングの技法 再9(皇紀弐千六百七十八年二月十三日 參)

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 カウンセリングには三段階がありました(20100916)。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする

 でした。前回まで、リレーションをつくるための「受容」と「支持」を勉強しました。今日から、「問題の核心をつかむ」を勉強しましょう。問題の核心をつかむための、第一は、「繰り返し」です。ただし、軍隊式の復唱のことを繰り返しということではありません。今日は、その辺を。

 相手の言いたいことをキャッチして、そのポイントを繰り返すのです。言葉は必ずしも相手の使った言葉を用いる必要はありません。自分の受け取り方を正しく伝える言葉であらばいいのです。

 例えば、クライエントが「田舎の親父は戻ってきて仕事を手伝ってくれと言うし、女房は都会生活がいいと言うし、まったく困っているのですよ」と言ったとします。

 この場合「田舎のお父さんは田舎に帰ってきて手伝ってほしいと言うし、奥さんは都会生活がいいとおっしゃるし、あなたは困っているのですね」と字面だけ繰り返すより、

「つまりあちら立てればこちら立たずで平衡しているわけですね」という方が相手の言いたいポイントをおさえています。枝葉末節は切り捨てて、要点を繰り返します。そこでクライエントは当然、次の感情を表明します。一枚一枚らっきょうの皮をはがしていくのが繰り返しです。徐々に自分の実態にクライエント自身が対決するのを助けていくわけです。

 では、繰り返しにおいて、相手が何を言いたいのか、相手がのべつまくなししゃべる場合はどうしたらいいのか。次回勉強しましょう。

 カウンセリングは知っているだけで、相手との接し方を変えることができます。無理に自分を変えなくてもいいので、少しだけ頭に入れるようにしてください。

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このページは、宝徳 健が2018年2月12日 20:35に書いたブログ記事です。

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