どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再86(皇紀弐千六百七十八年二月二十六日 四)

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 茶店の親父の言うことを制し、弓矢を買い求め、山の中に入っていった現八でした(20100411)。

仁:犬江親兵衛(いぬえしんべえ) 犬田小文吾の妹ぬいの子供
義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵


忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶ んご) 行徳の旅籠屋の息子
 現八が庚申山にさしかかると、九月の日は暮れて月がかすかに山路を照らすだけでした。そして急ぎ足で険しく細い山路を辿っていたけれど西も東もわかりません。心細いが、ともかく徹夜で歩いたらどこかに出るだろうと進んでいくと、大きな石の門のそばにでました。

 「はは~ん、これが胎内くぐりだな」と現八は思いました。今夜はこの岩窟で休んで夜が明けたら差路に下ろうと、弓矢をそばにおいて岩屋の中に座り込みました。眠ろうとしましたが眠れません。行方の知れぬ友のことなどを思い続けると、丑三つ(うしみつ:午前三時頃)、東の方から突然蛍火のような小さな光がちらちら二つ三つこちらに向かってきます。

「鬼火か天狗の火か」と現八は、岩穴の外に出て、木の陰からうかがっていました。

 さて、この火は何なのでしょうか?つづく。

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このページは、宝徳 健が2018年2月26日 10:02に書いたブログ記事です。

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