どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再89(皇紀弐千六百七十八年二月二十八日 四)

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 山で夜明かしをする現八に妖しい火が近づいてくるところまででした(20100415)。

仁:犬江親兵衛(いぬえしんべえ) 犬田小文吾の妹ぬいの子供
義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵


忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶ んご) 行徳の旅籠屋の息子
 その火は近づくにつれて大きくなり、松明(たいまつ)の焔(ほのお)のようにあたりを照らしました。その火は天狗のせいではなく、何かわからぬ妖怪の両眼が光っているのでした。

 虎に似て、口は左右の耳まで裂け、生き血を盛った盆より赤く、牙は真っ白で剣を逆さに植えたようです。髭も伸び放題です。その妖怪は二本の太刀を横たえて、栗毛の馬にまたがっています。が、その馬もまた、全身枯れ木のようで、ところどころに苔が生えています。四本の足は、木の枝で、尾にはすすきがはえています。

 左右に従う、若い従者は、一人は青く、一人は赤い。三人は、なにやら笑いながら、こちらの方へ近づいてきます。

 現八はすばやく木に登り、茶店で買ってきた弓矢を引き絞って・・・ ピュッ! と矢を放ちました。すると、その矢はその妖怪の左の眼に命中しました。

 さあ、どうなるか。

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このページは、宝徳 健が2018年2月27日 23:18に書いたブログ記事です。

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