カウンセリングの技法 再18(皇紀弐千六百七十八年三月壱四日 四)

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 カウンセリングには三段階がありました(20101010)。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする

 リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。

 今は、③適切な処置を勉強しています。今回は処置の中のケースワークの第三のスタイルです。

 ケースワークの第三のスタイルは、具体的なサービスを施すことです。しょんぼりとしている転校生に面倒見の良い生徒を一学期間つけてみる、寝たきり老人にホームヘルパーを派遣する、経済的に困っている学生に奨学金やローンの世話をする、などがその例です。

 あるカウンセラーがこんな例を経験したそうです。

 そのクライエントがカウンセラーのところに来たとき、眼鏡の縁をヒモで代用していたそうです。四十過ぎの男性です。奥さんに叩かれて眼鏡が壊れたそうです。 数軒の飲み屋に借金を返済すると月給日に女房に渡すお金が少なくなります。そこで毎月、月給日には奥さんが怒ってたたくのだそうです。

 カウンセラーは、彼の会社から借りた二十万円で飲み屋の払いを全部返済するように手伝いました。これもケースワーク的処置です。女房は叩かないようになりました。

 でも・・・。また、その人は、飲み屋に借金を作ってしまいました。これはケーワークとは関係がありません。

 私たちコンサルタントはこういうケースワーク的処置をよくとります。一緒に銀行折衝をしたり、助成金をとったり、顧客のところに一緒にいったり、社員のひとたちと面談したり。

 ある経営者の話です。

 生産性の高い社員がサラ金からの借金で首が回らなくなりました。その社長は、結構、有名な人で、講演会などによく行って、サイド収入があります。その収入の中から社員に貸付を行い、サラ金へ対応させました。

 これもケースワークですが、それと同時に、その人の生活改善をしなければまた同じになります。

 今回で、ケースワークは終わりです。次回は、処置の中の「スーパービジョン」を勉強しましょう。

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このページは、宝徳 健が2018年3月13日 22:20に書いたブログ記事です。

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