①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする
リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。
今は、③適切な「処置」を勉強しています。「処置」の中の「スーパービジョン」を勉強しています。
企業でも、人事考課等の際によくありますね。
このカウンセラーの女教師に対するスーパービジョンをみてみましょう。
カ「誰でもよい、クラスの子をひとり思い出してください」
女「はい、思い出しました」
カ「よろしい。では、その子にあなたはどんな感じをもっていますか」
女「やんちゃで困っています」
カ「もっとどうなってほしい?」
女「おとなしくしてほしい」
カ「じゃあ、こう書いたらどうだろうか。『君は男らしいところがある。来学期は弱い者をもっと助けてやってね』と。じゃあ、もうひとり、思い出してください」
女「はい、思い出しました」
カ「どんな子?」
女「出しゃばりだからみんなに嫌われているんです」
カ「うーむ、結局その子にどうなってほしいの?」
女「仲間に好かれるようになってほしい」
カ「そりゃあそうだね。じゃあ、これはどうだろう『君は先生の手伝いをよくしてくれる気のつく子供だ。来学期はクラスの友達の面倒をみてやってください』。よくないですか?」
こんな具合に三例ばかりやったそうです。その女教師は、こんなことなら自分ひとりでもできますと言って、一時間くらいで全員の記録を書いてしまったそうです。
この例で申し上げたいのは、スーパービジョンは具体的に教えるのですから、カウンセラーによって守備範囲に限界があるということです。自分を高めるかリファーをするか。
企業経営者、幹部というリーダーなら、勉強範囲を広げて、いろいろなスーパービジョンに対応していけるようになる必要があります。それでもだめなら、リファーできる相手を探しましょう。
スーパービジョンの技術(スキル)としては行動療法という心理学に学ぶところが多いものです。
その中でも、モデリング強化法などは、一番使いやしいのではないでしょうか?少し紹介しますね。
「こういうふうに言ってみてはどうだろうか」とサンプルを示ようなものです。経過報告や結果報告を受けて「そうです。そういうふうにするといいです」とほめてあげるのも簡単なモデリング法です。
このモデリング法も少し手の込んだものがあります。シェーピングといって、段階的にほめていく方法です。次回はそれを勉強しましょう。
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