さあ、一氣に行きませう。
今日のこの話で、古事記のイザナギとイザナミの話と酷似してゐることがわかります。
「太陽の昇る國とはいったいどんなところなのだろう」。アフリカで生まれた人類が世界各地に散らばるとき、多くの民が我が國を目指しました。そして、多くの民族が我が國で融合しました。皇室を中心として。特に海から。そう、我が國は、世界のあらゆる民族の文化を呑み込んでできた國なのです。どの民族も虐殺することなく。呑み込んで。いずれこれをシリーズで書きます。
このギリシャ神話をも呑み込んでゐることがわかりますよね。古事記は、私たちの先輩たちが、今の日本人に示した生き方の遺言なのです。
今日のこの話で、古事記のイザナギとイザナミの話と酷似してゐることがわかります。
「太陽の昇る國とはいったいどんなところなのだろう」。アフリカで生まれた人類が世界各地に散らばるとき、多くの民が我が國を目指しました。そして、多くの民族が我が國で融合しました。皇室を中心として。特に海から。そう、我が國は、世界のあらゆる民族の文化を呑み込んでできた國なのです。どの民族も虐殺することなく。呑み込んで。いずれこれをシリーズで書きます。
このギリシャ神話をも呑み込んでゐることがわかりますよね。古事記は、私たちの先輩たちが、今の日本人に示した生き方の遺言なのです。
「お前はあんなに素晴らしい歌をうたってくれたのだからその無理な願いも叶えてやろう。安心して地上に戻るがいい。エウリュデケはお前の後からついてゆく。」
そこからさらに念をおすかのように付け加へました。
「但し、ことわっておくが、あの女が地上に着くまで、お前は決して後ろを振り返ってはならぬ。もし、振りかえったなら、あの女はたちまちまたこの死の國に引き戻されてしまうだろう。そうなったら私にもどうすることもできなくなってしまうのだからな。」
オルフェウスは喜びで満ち溢れてゐました。地上に向かうその前に一目だけエウリュデケを見たいと思ったが王にそう言われたので地上に出るまで決して振り返らないと約束するしかなかった。
こうしてオルフェウスはハデス王の城を後にしました。あの暗い門をぬける時も犬はもはや吠えませんでした。王が許したからではなく、この門を入った者が出てくるはずはなかったからです。
オルフェウスは何度も振り返って後をついてきているであろうエウリュデケを見たいと思いましたが王との約束を思ひ、必死で我慢して、どんどん道を進んでいきました。ようやく生きた人間の國に近づいてきたのか一筋の光がさしてきました。ちょうど太陽が海から昇る時間だったようで空はみるみるうちに明るくなつてきました。
ここまで来ればもう大丈夫と、オルフェウスはもう辛抱しきれなくなって後ろを振り向いた・・・振り向いてしまひました。
悲しい事にその時まだ、エウリュデケはまだ人間の國まで來ていませんでした。
(・・・・・・あの女が地上に着くまでは決して後ろを振り向いてはならぬ・・・・・・)
彼の目にはなんだか青白い人の顔のようなものが見え、優しい妻の声のようなものが聞こえただけですべては霧のように消え去ってしまひました。
「オルフェウス!あなたはどうして振りかえったの。どんなに私はあなたを愛し、あなたとまた一緒に暮らせる事を喜んでいたことか。でもわたしはもうひきかえさなくては・・・・・あなたは王との約束を破ったのですから。」
霧が消える時にエウリュデケの聲がそう言つたやうに聞こえて消えました。
オルフェウスはその場にへたり込んでしましまた。もう一歩も歩く事はできませんでした。彼は昼も夜もずっとその場を動きませんでした。頬は青ざめ、からだは日増しにやせ衰えて、彼に死が近づいていることを彼自身も感じました。
しかし、彼は悲しみませんでした。美しい花が咲き、青々とした木々が茂り、日の光を浴びて小川がきらきら輝き流れるその地上をオルフェウスは心から愛していましたが、エウリュデケがいなくては生きている氣がしませんでした。
こうしてオルフェウスは地に頭をつけて眠りにつきました。二度と目覺めることのない眠りのなかへ。
やがてオルフェウスは太陽の沈む遠い國でエウリュデケと出會つてそれからは二度と別れることなく暮らしたという。
そこからさらに念をおすかのように付け加へました。
「但し、ことわっておくが、あの女が地上に着くまで、お前は決して後ろを振り返ってはならぬ。もし、振りかえったなら、あの女はたちまちまたこの死の國に引き戻されてしまうだろう。そうなったら私にもどうすることもできなくなってしまうのだからな。」
オルフェウスは喜びで満ち溢れてゐました。地上に向かうその前に一目だけエウリュデケを見たいと思ったが王にそう言われたので地上に出るまで決して振り返らないと約束するしかなかった。
こうしてオルフェウスはハデス王の城を後にしました。あの暗い門をぬける時も犬はもはや吠えませんでした。王が許したからではなく、この門を入った者が出てくるはずはなかったからです。
オルフェウスは何度も振り返って後をついてきているであろうエウリュデケを見たいと思いましたが王との約束を思ひ、必死で我慢して、どんどん道を進んでいきました。ようやく生きた人間の國に近づいてきたのか一筋の光がさしてきました。ちょうど太陽が海から昇る時間だったようで空はみるみるうちに明るくなつてきました。
ここまで来ればもう大丈夫と、オルフェウスはもう辛抱しきれなくなって後ろを振り向いた・・・振り向いてしまひました。
悲しい事にその時まだ、エウリュデケはまだ人間の國まで來ていませんでした。
(・・・・・・あの女が地上に着くまでは決して後ろを振り向いてはならぬ・・・・・・)
彼の目にはなんだか青白い人の顔のようなものが見え、優しい妻の声のようなものが聞こえただけですべては霧のように消え去ってしまひました。
「オルフェウス!あなたはどうして振りかえったの。どんなに私はあなたを愛し、あなたとまた一緒に暮らせる事を喜んでいたことか。でもわたしはもうひきかえさなくては・・・・・あなたは王との約束を破ったのですから。」
霧が消える時にエウリュデケの聲がそう言つたやうに聞こえて消えました。
オルフェウスはその場にへたり込んでしましまた。もう一歩も歩く事はできませんでした。彼は昼も夜もずっとその場を動きませんでした。頬は青ざめ、からだは日増しにやせ衰えて、彼に死が近づいていることを彼自身も感じました。
しかし、彼は悲しみませんでした。美しい花が咲き、青々とした木々が茂り、日の光を浴びて小川がきらきら輝き流れるその地上をオルフェウスは心から愛していましたが、エウリュデケがいなくては生きている氣がしませんでした。
こうしてオルフェウスは地に頭をつけて眠りにつきました。二度と目覺めることのない眠りのなかへ。
やがてオルフェウスは太陽の沈む遠い國でエウリュデケと出會つてそれからは二度と別れることなく暮らしたという。
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