源氏物語 再19(皇紀弐千六百七十八年五月七日 五)

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 さて、今まで出てきた女性を整理しませう。第一帖が桐壺です。光源氏のお母さんです。宮中で他の女御にいじめられて若死にをしました。そのお母さんにそっくりの藤壺も名前は出てきましたが、まだ、物語にはなつてゐません。光源氏の正妻の、葵の君。帚木も出てきました。そして、空蟬。今は、夕顔です(20160728)。

 さて、この夕顔の章に、キーパーソンが出てきます。六条御息所(ろくじょうのみうやすどこ)です。この名前も覺へてください。
 光源氏が一時期足しげく通つてゐた女性です。とても暗いが髙い高貴な方です。早世した東宮(皇太子)の妻であつた人なので、皇后になつたかもしれない人です。當然プライドも髙い。

 光源氏は、藤壺への思ひが強く、その身代りに、六条御息所に近づいたといふ事情がありま。

 光源氏は、六条御息所で一夜を過ごして、歸り道に、夕顔の家の前を通りコースになつてゐま。つながりましたね~、夕顔と、六条御息所が。

 光源氏は、夕顔コースを通つて歸るとき、夕顔が氣になつてしかたがありません。夕顔は、六条御息所と比べると、二流の女と云ふことになりますが、雨夜の品定めで、二流もなかなかと話し合つたことから、興味を示します。ねっ、雨夜の品定めを、なぜあそこで紫式部が書いたかがわかつたでせう?

 さて、惟光は、光源氏のために夕顔の調査を續けます。

「素敵な女性があの家に、春ごろから住んでゐるのですが、どこのだれか、家の者にも敎へないんだとか。そっと覗いてみると、ちやうど、女性が手紙を書かふとしてゐるところに光が差し込みました。きれいな人でしたよ。でも、何かつらいことがおありなのか、周りの者も聲を忍んで泣いてゐました。本當にそのぐらいしかわからないんです。謎だらけです」

 さあ、光源氏のスケベ心が動きます。

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このページは、宝徳 健が2018年5月 6日 20:10に書いたブログ記事です。

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