戰國策 再87(皇紀弐千六百七十八年六月七日 四)

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 中国古代戦国時代の7つの国の外交政策を書いた「戦国策」を紹介しています。とってもおもしろいですね(20100205)。

 今は魏の国を紹介しています。今日のテーマは「韓攻撃は是か非か」です。
 魏王が臣下に下問しました。

王「秦と連合して韓を攻撃しようと思うがどうか?」
臣「韓は両軍の攻撃を受けて、みすみす滅びる道を選びましょうか。それとも領土を割譲して和を請うてまいりましょうか」
王「和を請うてこよう」
臣「では、秦・魏両国のうちいずれに怨みを抱くでしょうか」
王「魏であろうな」
秦「して、秦・魏両国のいずれを手ごわい相手だと思っているでしょうか」
王「それは秦であろう」
臣「なれば韓は手ごわい相手で、しかも怨みを抱いていない国に降伏するでしょうか?それとも、くみしやすい相手で、しかも怨みを抱いている国に降伏するでしょうか?」
王「手ごわい相手で怨みを抱いていない国に降伏するであろう」
臣「韓攻撃に加わることの是非がこれであきらかではありませんか?」

 みごとな説得方法ですね。

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このページは、宝徳 健が2018年6月 6日 22:28に書いたブログ記事です。

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