源氏物語 再38(皇紀弐千六百七十八年六月十二日 六)

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 第七帖 紅葉賀(もみぢが)です。弘徽殿女御(こきでんのにょうご)は光源氏が憎くてしかたがありません(20161205)。

 そんな中、心を亂すのは藤壺です。藤壺も光源氏のパフォーマンスを觀て感動しますが、帝に「今日の催しは青海濤ひとつで完璧だつた。あなたはどうみたかね」

と問ひかけられて、「は、はい、素敵でした」答えるのが精一杯です。光源氏との關はりを隱すのに必死です。
 
 翌朝、光源氏から手紙がきます。
  「心が亂れて舞ふどことではありませんでしたが、それに耐へて袖を振つたのをご存知でしたか」

 「唐の國ではどのやうに袖を振るのか知りませんが、見事でしたよ」

 和歌のやりとりです。藤壺はそつけなく返しますが、心は千々亂れます。おなかの中には光源氏の子が・・・。

 光源氏は、どんなにそつけない返歌でもうれしくてしかたがありません。

 この微妙なやり取りが皇子誕生のあとも續いていきます。

 次囘は少し、登場してきた女性を振り返りませう。

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このページは、宝徳 健が2018年6月12日 08:30に書いたブログ記事です。

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