この手紙はここで終はりです。次から別の手紙を書き遺します。どんどんくるから追いつきません(笑)。
captain last いいですね。昔の大和男児はかつこういい。
Captain is the last man to leave the ship.
□帝国海軍のサイドパイプ
イギリス海軍が発祥で、帝国海軍でも使用していたようだ。
普通はパイプと言っている。実現してみよう。例をあげる。
内火艇 ないかてい に乗った連合艦隊司令長官が旗艦大和に着き舷梯 げんてい (タラップ)を上がってくる。上甲板に到着する寸前に水兵さんが「ポピー・ポピー」と、パイプを吹く。副長が『連合艦隊司令長官』と言うと、海軍軍楽隊がマーチを吹奏する。生演奏だ。パイプを吹いたりはしないが、連合艦隊司令長官が食事を摂るときも海軍軍楽隊が軍艦マーチを演奏する。
調べたら海上自衛隊でも使っているようだ。
ものすごく大げさに聞こえるが、海軍にはcaptain lastの言葉がある。艦が沈むときは全員を退艦させ艦長 captainは残り、艦と運命を共にして沈没の責任をとる。
であるから、captain safetyside=指揮官は常に安全な位置に置く習慣がある(厚遇)。
民間の船会社でも、船長は常に全責任を負って、最後まで残っていたが、戦後、海員組合が「最期まで残って船と運命を共にするのは止めよう」と決議している。
戦艦大和が沖縄沖で沈んだとき、乗組員3,332人のうち、九死に一生を得たのは726人に過ぎなかった。
有賀艦長は、大和が沖縄特攻に出撃するとき、未経験の兵員に退艦を命じた。
沈没するときは「全員退艦せよ」と命じて大和と運命を共にした。大和に座乗していた伊藤・第2艦隊司令長官も艦を降りかなった。
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