どの本よりわかりやすい千夜一夜物語(皇紀弐千六百七十八年六月二十九日)

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 以前、このシリーズは書いていたのですが、一時期、このブログが壊れて、その間の記事がなくなってしまつてゐます。なので、もう一度書きますね。これはおもろいですよ。普通の字で書きます。

 千夜一夜物語。別名アラビアンナイト。懐かしいですね。アラジンと不思議なランプ。シンドバッド、アリババと四十 人の盗賊。どれも、子供の頃、胸をドキドキさせながら読んだ本ですね。これらがアラビアンナイトだとは当時は知りませんでしたが。

 子供が小さい頃、このアラビアンナイトを寝物語で話してあげていました。古事記とともに彼のお気に入りの話のひとつです。もちろんエッチな表現は除いて話しました(アラビアンナイトは、かなりエッチです)
 物語に入る前に、アラビアンナイトの背景を。

 ササン朝ペルシャ(今のイラン)にシャーリャルという勇猛な王様がいました。弟がいて、名前がシャー・ザマン。この弟もある国を治めていました。

 二人はしばらく会う機会がなかったのですが、あるとき、弟王は兄王の国を訪ねました。弟王は、出かけたのですが、兄王へのお土産を置き忘れてきたのを思い出して、一度もどりました。

 す・す・するとどうでしょうか。后が黒人奴隷とエッチをしているではないですか。弟王は二人を殺してしまいます。

 その後、兄王を訪ねたのですが、何もする気になりません。兄王は心配です。ところが、数日後、弟王は、兄王の后の不義を目撃します。この后も黒人奴隷と戯れています。

 外出先から帰ってきた兄王に弟王は真実を伝えます。兄王は信じません。そこで、二人で旅に出るふりをして、ひそかに戻ってみるとやっぱりやっているではありませんか。

 ふたりは何を信じていいか分からず、旅に出ます。旅先で、魔人とその情婦に出会います。この女も、魔人の目を盗んで、自分たちと交わろうとします。「女はこんなものか」と憤りを感じます。

 ふたりはそれぞれの国に帰ります。そして兄王シャーリャルは、「この大地の上に一人として貞淑な女などいない。女とはこの世に生かしておく必要がない生き物だ」と宣言し、宮殿の女をことごとく殺してしまいます。

 そしてその夜から、街の処女をひとりずつ呼び寄せ、夜伽をした後、朝になったらその女を殺すようになりました。ついに街中から処女がいなくなりました。しかたなく、ある大臣が娘のシャーラザッドを差し出しました。

 シャーラザッドは、妹と共に王の寝所に行きました。そして、王に物語を語ります。その話の面白さに、王はシャーラザッドを殺すことができませんでした。そして、とうとう物語りは千と一夜も続きます。ですから、千夜一夜物語といいます。

 結果的には、王は自分のしてきたことを反省し、シャーラザッドを后として迎えます。

 では、次回からシャーラザッドの面白い話を紹介していきます。

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このページは、宝徳 健が2018年6月29日 10:57に書いたブログ記事です。

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