命の手紙 105(皇紀弐千六百七十八年六月三十日 五)

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 明日、七月一日は親父の誕生日です。昭和二年(明治六十年)七月一日。なんと

九十一歳です

 先日両目の白内障の手術をしたら「よく見える」と喜んでました。まだまだ元氣です。

 さて、定年後再就職した會社で大暴れの親父です。
 資本金は1億円だから国税局の監査を受けます。経理部長が主務者がですが、返答できなくて「困っているとき」には、国税の監査は定年前にも何度も経験していて、コツがわかるので僕が代わりに弁明しました。国税の監査は、新入り役人の教育現場みたいなものです。

 PC(コンピューター)の資料を見ていると、常務取締役工事本部長の販売実績表の数字がおかしい。大会社では常務がモノを売ることはないが、ここは中小企業です。聞けばこの常務は一緒に起業した社長の盟友らしい。盟友をかばう社長は「宝徳さん。これには触れないでください」というがそうはいかない。

 役員の首を切るには。
①常務取締役の解任
②懲戒解雇
の手順を踏まなければなりません。

 この処理が終わるまで社長はボクを「宝徳検事」と呼んでいました。会社の損害は1千万円を超えていました。つづく

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このページは、宝徳 健が2018年6月30日 08:09に書いたブログ記事です。

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