今回は「内挙には親を避けず、外挙には讎(しゅう)を避けず」です。
「私は今、なとしても人材を探し出して政治の安定をはかりたいと思い、すぐれた人物がいると聞けば、すぐさま抜擢登用をはかっている。ところが、口 さがない者どもは、「近ごろ登用されている連中は、いずれもご重臣方の縁故によるものだ」と語っているという。どうかそちたちは、なにごとも公平を旨と し、このような批判があるからといって、推挙をためらわないで欲しい。
古人も「親しい身内だからといって推挙をためらってはならない。ふだん仇敵のように嫌っている相手でも推挙をためらってはならない」と語っている。それ はほかでもない、どんな間柄でもすぐれた人材でありさえすれば構わないということだ。どうか、これぞと思う相手がいたら、自分の子弟であろうと仇敵であろ うと、遠慮なく推挙してほしい」
【所感:宝徳(これは私見です)参考の本とはまったく違う解説です。】
身内の推挙というのは、中小企業ではよくあります。しかし、益よりも害が多いのも事実です。身内の人間というのは、他の社員の3倍も4倍も働いて成果を
あげて、はじめて、周りが認めます。身内だからといって努力しない人間は避ける必要があります。もちろん、優秀な身内はどんどん使うことが大切です。
経営にも政治感覚が必要ですね。
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