中国古代、戦国時代の人間模様を書いた戦国策を紹介しています(20100621)。
今日のテーマは「水争い」です。
今日のテーマは「水争い」です。
東周で稲を植えようとしていました。ところが、肝心の水を西周にせきとめられてしまい、お手上げ同然の状態になってしまいました。
それをみて、東周の王に側近が申し出ました。
「わたしにおまかせください。西周とかけあってまいりましょう」
側近は、西周に赴き、西周の王に説きました。
「あなたのやり方は間違っています。今、水をせきとめれば、かえって東周を喜ばせるのがおちでしょう。なぜなら、今年、東周で作っているのは、稲ではなく、麦だからです。東周を困らせてやろうと思ったら、逆にどんどんみずを流して、麦をだいなしにするのです。すると、東周は、麦をやめて稲をつくりましょう。そうすれば、また水をせきとめる。これをくりかえせば、東周の人々は、なにごとにつけてあなたの言いなりになりましょう」
「なるほど」
この側近は、こうして、両方からたんまり礼金をせしめました。
それをみて、東周の王に側近が申し出ました。
「わたしにおまかせください。西周とかけあってまいりましょう」
側近は、西周に赴き、西周の王に説きました。
「あなたのやり方は間違っています。今、水をせきとめれば、かえって東周を喜ばせるのがおちでしょう。なぜなら、今年、東周で作っているのは、稲ではなく、麦だからです。東周を困らせてやろうと思ったら、逆にどんどんみずを流して、麦をだいなしにするのです。すると、東周は、麦をやめて稲をつくりましょう。そうすれば、また水をせきとめる。これをくりかえせば、東周の人々は、なにごとにつけてあなたの言いなりになりましょう」
「なるほど」
この側近は、こうして、両方からたんまり礼金をせしめました。
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