手術が終はりました。私は、全軆麻酔をうけてゐマスから、何も覺へてゐません。あとで、かみさんに聞いたら、まず、形成外科のI先生が手術の説明にいらしたさうです。かなりの美熟女。大ファンです(笑)。腕も一流。事故後のあのひどい私の顔を治したのはこの方です。性格も難波のおばちゃん(I先生、失礼)らしくサバサバしてゐます(笑)。
手術は成功とのこと。
後は口腔外科。
かみさんによると、「いつ説明に来るんだらう?」と、看護師さんに聞いたら、「ここにいらっしゃいます」(笑)。この人も腕はいいのですが、マネジメント力とプレゼンテーション力が面白いぐらい滑稽です。
まあ、どちらも成功です。
病室のベッドで病室まで運ばれました。運ばれてゐる途中で氣がつきました。「そうか、手術受けてゐたんだ」。全軆麻酔のときはいつもこんな感じです。
いつもは怖いカミサンの優しい笑顔がありました。「ごめんな、心配かけて。晩飯は食った?」といふとうなづきました。看護師さんと看護婦さんが着替えさせてくれます。「すみません、着替えまでさせていただいて」。看護婦さんが云つてくれました。「今は、人に甘える時ですよ」。
もう一人の看護師さんがほぼ一晩中看護してくれました。大變失禮が云ひ方ですが、私は男性看護師をあまり評價してゐません。男は,一つのことしかできないシングルグレードです。女は、同時にいくつもできるマルチグレードです。シングルグレードの男が、最もマルチグレードが求められる看護婦をできるわけがないと思ひ、事實、マルチグレード男性看護師会ったことがありませんでした。ところが、この男性看護師は、すごかった。初めてでした。初日にたらいまわしにされたとも、この男性看護師が巧みに処理をしてくれました。感謝合掌。
かみさんを返しました。
麻酔から覺めたときは、吐き氣がしましたが、少しすると快調に。ただし、口にも腰にもこの時には痛みがありました。ただし、看護師が良いとものすごく安心します。
さて八月七日の朝を迎へます。 つづく
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