テニスには四魂といふ考え方があります。英語でCONで始まる四つの言葉を日本語の四つの魂にしたものです。髙校時代、この言葉が大好きでした。
第一は、何と言つても「Concentration」です。集中です。
この能力が、年を重ねるにつれて落ちてきます。ケン・ローズウォールといふかつての名選手がいます。なんと四十歳までグランドスラムの決勝まで進出する實力でした。パワーテニスではありません。デカラケではない時代、テニスはテクニックがとても大切でした。ケン・ローズウォールは集中力にとてもすぐれてゐました。
日本テニス界に多大なる貢献をされた福田雅之助先生の言葉です。
この一球は絶対無二の一球なり
されば心身を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛え
精神力を養うべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球する心といふ
この言葉だ好きで好きで大好きで。毎日、この言葉を唱えてから練習に入っていました。まさに集中力です。
今の私はまだ生きなくてはなりません。漫然とではなく。そのために、十七歳の自分と九十一歳の親父に鍛へてもらっています。
さて、今囘の十七歳の私は、どんな生意気なことを書いてゐるかな。
1/2 人生とは戦いの連続である。大きい事、小さい事 とにかくすべて戦いである。そのどれにおいても負けたくない。勝たねばならない。そのためには自分で努力をして自分に勝つことである。敵は己だた1人。
《テニス》
ボールを優しく包み込んで送り出してやるようにすること
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