無人島に流されたアジブですが、ある日、向こうから島に近づく船がみえました。なにかいわくありげな船だったので、アジブは、木に登り樣子をうかがいました。
船は錨をおろし、数人の黑人奴隷たちが島に荷揚げをします。どうやら食料や衣料などの生活用品のやうです。荷物は島の中央まで運ばれました。
奴隷たちはそこに穴を掘り始めます。穴の中から木蓋たあらはれ、その下には階段。どうやら地下室です。奴隷たちがそこに荷物を運び終はつたとき、船から老人と少年が降りてきました。二人とも、筆舌に尽くしがたい悲しい顔をしてゐます。
二人は、穴の中に消えましたが、出てきたのは、老人だけでした。船は老人と奴隷を乘せて遠ざかります。 少年は・・・・・・ つづく
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