つづきです。
好奇心の強いアジブは、木を降りて、埋められたばかりの土を掘りました。木蓋が出てきます。長い階段が地下に続いてゐます。アジブは降りました。
少年「あなたはだれ? どうしてここへ?」
ア「心配しないでください。怪しい者ではありません。私はたまたまこの島へ流れ着いた者です。先ほどの様子を一部始終見ていました。あの老人は何故、あんなに悲しそうにしていたのですか?あなたのやうな少年をなぜ、こんなところに置き去りにしたのですか?決してあなたに危害を加えることなんてありません。よろしければ、何かのお役にたちますから、どうか聞かせてください」
真実を知ると、驚きです。あの老人は少年の父です。年老いてやうやく恵まれた一粒種が少年です。でも、少年が生まれた時に恐ろしい豫言を受けました。
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