スティーブ・ジョブスがどんな人間だったかがある本に紹介されてゐます。
彼は卓越したコンピュータの知識があるわけでもなく、デザインその他の実務的なビジネススキルさえも持ち合わせていませんでしたが、天才的なプレゼンとネゴシエーションの才能によって全世界の人々を虜にした人物でした。人々は彼の示すビジョンに実際のマシンの性能以上の何かを見ました。よく言えば、魅了されたのです。ジョブズの話を聞く者は誰でもコロッと乗せられてしまうと言はれてゐました。
官僚にもこんなにが多いですよね。
一方で、アップルの元・技術者や妻子に対する容赦ないふるまい、追い詰め方は相当なものだったことが知られています。利用できると感じた人間に対しては「すばらしい」と言ってすりより、しかし、利用し終わった人間や対立した人間に対しては舌鋒鋭く攻撃し、その時々で付き合う人間をどんどん変え、古い知り合いを切り捨てました。
下級エンジニアとして働いていた若いころ、ジョブズは与えられた仕事をこなさず、友人のスティーブ・ウォズニアック(のちのアップルコンピュータの共同創始者」にこっそりやらせたことがあります。ウォズニアックは難なく仕事をこなし、その対価としてジョブズは、5000ドルもの報酬を手にしました。ところがジョズブは「報酬は700ドルだった」とウォズニアックには嘘をつき、半額の350ドルを渡し、残りはすべて自分の懐に入れました。
まるで、エジソンやビル・ゲイツみたいなやつですね(笑)。
ジョブズは、それでも、何の罪悪感も感じません。
さて、今まで紹介してきた人間は一體なんなのでせうか?
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