時代の流れと共にその社會背景からいろいろな「症候群」が生まれています。
世相を振り返りながら、樂しんでみませう。
今日は、無氣力症候群です。1960年代後半ですから、六十年安保の頃ですね。私が十歳前後の頃です。
学園紛争眞つただ中でした。両親がTVを觀ながらつぶやいてゐました。「親に金を出してもらつて、何をしてゐるんだ」「自分たちのやうに學校に行きたくても行けない人間のことがわかつてゐるのか」。
この時代、たくさんの留年学生がでました。學校にも行かず、新しい感動を求めて何かに挑戰シヤウとする意慾もなく、對人關係を恐れてひきこもりがちな學生が注目され、彼らのことを無氣力症候群(スチューデント・アパシー)と呼ばれました。
中學・高校までは順調で、受驗戰爭に打ち勝つて大學に入學し、自由な生き方が許された時點での挫折です。
サラリーマンにもこの傾向がみられました。サラリーマン・アパシーと云ひます。
次囘は、バーン・アウトです。
コメントする