昨夜のつづき。それにしても、PHP研究所といふのはもつたいない會社です。かなり優秀な編集者と営業マンがいます。だからとても良い本をプロデュースします。編集者と云ふのは、著者にただ本を書く依頼をするのではありません。テーマを以て著者と内容を檢討します。そのテーマが強烈であればあるほど、良い本が出來ます。コンセプトでもいふのでせうか。
そして、PHPに優秀な編集者がいる證拠に、例えば、樋口恒春先生の「一国平和主義の錯覚」。安全保障のお手本です。今でも中古本市場で15,000圓はします。
素晴らしい本です。以前書いた「立法主義」といふ法律學者の性質があることから、憲法論議(憲法「典」ではない)の安全保障をはじめとした緊急事態条項は、憲法典學者ではなく、安全保障の専門家がやる必要があります。
さて、この本の版權を、PHP研究所は手放してしまひました。これでは、編集者の努力やプロデュースの能力が活かされないし、何より彼らがかはいさうです。
なんと、この本は、ビジネス社といふ出版社から「『平和』といふ病」といふタイトルで、全く同じ内容で發賣されてゐます。そして、價格は、なんと1,188圓。それでも、「一国平和主義の錯覚」の中古本市場における價格(價値)は、變はりません。15,000圓前後なのです...。恐らく、版權の維持コストを經營者がケチってゐるのでせう。投資と經費の違ひがわかつてゐません。
この本も。
震えが止まらないほどの本です。それだけではなく、學術書としても、世界に多大なる影響を與へました。その日本語版です。中古本市場では35,000圓を下つたことがありません。髙いときには70,000圓~80,000圓します。初版はPHPです。版權はPHPにはもうありません。
經營とは、保有してゐる經營資源を最大限に活かすこと。コスト削減がプライオリティNO.1ではありません(經營市減を最大限に活かすために、いざ、その經營資源に投資をするために普段から節約することがコストの適性化です)。本當に残念です。
眠れぬ夜のために
興奮が止まらないぐらい素敵な、素晴らしい、そして、我が國のルネサンス(再生)の日が近いことを豫感させるやうに(かつて歐州が暗黒のキリスト教(カトリック教會主義)からなんとか抜け出そうと宗教戰爭を經て、ルネサンス(再生)を始めたように)、たまらない本が續々と出版されてゐます。眠つてゐたマグマが一氣に地上に噴火するやうに。うれしくてたまりません。胸の髙まりを抑へきれません。新しい天子様の御代が素晴らしきものになります。きつと。
紹介したくて仕方がないのですが、今日は、その中でも、心をホッとさせてくれる本をひとつ紹介します。
大好きな大好きな五木寛之先生が、これまで書いた著作の中での良い言葉を抜粋したものをまとめた本です。まさに「眠れぬ夜のために」。いいですね~。
息子が出張の都合で一時帰省。樂しいなあ。本談義をします。
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