命の手紙 136(皇紀弐千六百七十九年一月三日 四)

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刃物の概念を変えたOLFA(オルファ)つづき


 良男が10歳の時(昭和19年)、空襲で家も向上も失い一家は南紀の白浜に疎開。良男は家計を助けるために、旧制中学を中退し働きに出ました。最初の仕事は電気の見習い工でした。

 その時の電気工の仕事で、いろんな道具を使った経験が後のオルファカッターづくりに役立ちました。


 その後いくつかの仕事を経て、良男はある印刷会社に職を得ました。印刷の仕事は、紙を切ることが多いのです。カミソリの刃をつまんで切っていましたが危ないし刃の両端しか使えずポイ捨てしまう"もったいない"。

 路上の靴職人たちは当時、靴底を削るのにガラスの破片を使い、切れ味が鈍るとまた割って使っていましたといいます。

 その姿をみていた良男はふと、敗戰後、進駐軍の兵隊さんがかじっていた板チョコを思い出しました。「どうだ、板チョコのように刃に折り筋を入れておき、使えなくなったらポキポキ折っていくと1枚の刃で何回も新しい歯が使えるぞ!」。こんな単純な発想が世界中で使われる刃物に。 つづく

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このページは、宝徳 健が2019年1月 3日 08:44に書いたブログ記事です。

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