「吾(あ)が和魂、大津の渟中倉(ぬなくら)の長狭(ながお)に居(ま)さしむべし」
日本書紀では、住吉三神が、神功皇后に、摂津に祭るやうに諭したと記します。「渟中倉(ぬなくら)の長狭(ながお)に居(ま)さしむべし」」の地が現在の住吉大社です。
摂津國風土記にも日本書記と同じような記述があるやうです。穏やかに見守る神霊は、都に近い瀬戸内海の東端に祀らさせたのでした。
住吉大社が和魂の摂津。住吉神社が荒魂の長門。がつちりと両脇を固めてゐます。
かつての我が國指導者は、今よりも地政學を知つてゐたのです。
「下関」た都に近い摂津にあつた上関に對する下の関と云ふ意味です。ふたつの大切な大切な海の関所です。
我が國は素敵ですね。
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