節分ですね。この「節」と云ふ字が日本ではとても大切な字であり概念であることは、これまでこのブログで何度も述べてきました(割愛)。
我が國では、季節が四つあります。それぞれのスタートの日も決まつてゐます。
春は「立春 りっしゅん」、夏は「立夏 りっか」、秋は「立秋 りっしゅう」、冬は「立冬 りっとう」です。本當は、節分(せつぶんはせちぶんとも云ひます)は、四囘あります。それぞれの季節の始まりのことを節分と云ひます。
それぞれの季節の始まりには、邪氣(鬼)が生じると考へられていて、その鬼を追い祓ふ儀式として豆まきが行はれるやうになりました。我が國では、文武天皇んの頃からです。
室町時代から、冬から春になる時期を一年の境目として、新年と同じぐらい大切な日として立春(春の節分)が重要視され、今に至ってゐます。
最近では見られなくなった柊鰯(ひいらぎいわし)。
https://kimamatime.exblog.jp/9436960/
昔は魔よけのために飾られてゐました(鬼退治)。焼いた鰯です。昔から腐ったもの、臭いの強い物、尖ったものは魔よけに効果があると言はれてきました。土佐日記にも出てきます。
惠方巻? 私は大阪で生まれて小學校三年生の一學期まで、大阪にいましたが、知りませんでした。平成十年に努めてゐた會社の大阪支店に赴任した時、課の女性が節分に「惠方巻はどうしませう?」と聞いてきました。????? となりました。
少し調べてみました。
江戸時代からあるのですね。江戸時代に大阪の商人が、花街で、藝遊びをしながら商賣繁盛を願って食べたのが始まりださうです(諸説あるようですが)。
関西地方の一部だけの習慣でしたが、大手コンビニエンスチェーンが平成十年に全國で大々的に初めて廣がつたさうです。
まあ、何にせよ、かういふ風習がきちんとつづいていく我が國は素敵ですね。
まあ、あの愚かなハロウィンはいただけませんが。
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