もう、お判りいただけましたよね。邪馬臺國を論じれば論ずるほど、世界から嘲笑されることになつてゐるのです。支那に笑はれてゐるのです。
それよりももつとすごい事實があります。
田中英道先生が、2014年に「日本の宗教 本当は何がすごいのか」を上梓されました。先生は、上梓される前に、全國の神社を調査されました。
すると「卑弥呼神社」といふものがどこにも存在しなかつたのです。
神社が存在しないばかりではなく、この異端の存在を示唆するやうな土地の傳説さえどこにもありませんでした。
京都大學名誉教授 宗教學者 鎌田東二氏らの共著 『日本のまつろわぬ神々 記紀が葬った異端の神々』といふ本があるさうです。この本のサブタイトルが「『記紀』に出てくる神々だけが神樣ではない!」です。
なんと、この本にも「卑弥呼」のことが一切出てきません。このサブタイトルの「まつろわぬ神」の筆頭は、邪馬臺國論者からすれば、まさに卑弥呼は筆頭であるはずです。
古事記と日本書紀にも、卑弥呼も邪馬臺國も一切出て決ません。
つまり民俗學の研究者は、「卑弥呼」を探す意志など、毛ほどもないのです。なぜならば「卑弥呼」など存在しないことを知つてゐるからです。
えっ?鹿児島に卑弥呼神社があるつて? そうなんです。では、あの不勉強で世論扇動が大好きなメディアでさえ、それを云はないのでせうか? つづく
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