「僕はえ白(まを)さじ。我が子八重言(事)代神是(こ)れを白すべし」
この取魚の記述が、日本の文献上最初の魚釣りです。だから、漁業の祖神としての恵比寿さまが事大主神(ことしろぬしのみこと)がなられた理由となつてゐます。
この言葉を父神から云はれた事代主神は、かう答へました。
「恐(かしこ)し。此の國は天(あま)つ神の御子に立奉(たてまつ)らむ」。
つまり、あつさり國譲りを認めました。
天照大神は、まだまだ、地上にゐる荒ぶる神を不安視し、穏便な國譲りをするために、使者を次々に派遣しますが失敗します。そして、建御雷命(たけみかづちのみこと)の登場でした。
美保神社では、四月七日に青柴垣(あおふしがき)神事が行われます。
國譲りを承諾した事代主神が、海中に青い柴垣をつくって隱れたといふ神話にちなんだ神事です。
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