一番最初に書きましたが、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)は、オノゴロ島で國産を始めました。
大きな柱をお互い逆方向に回り出逢ったところでエッチをしやうといふことです。最初に交わした言葉が「アナニヤシエオトメ(なんと良い女なんだ)」「アナニヤシエオトコ(なんて良い男なんでせう)」です。
最初は、伊邪那美命が「アナニヤシエオトコ」と言ってしまひました。
そこでエッチして子供が産まれるのですが、残念ながら未熟児でした。どうしてだろうと、髙天原の神樣達に聞きに行くと「女の方が先に聲をかけたからだ」と注意されます。
もう一度やり直しと、柱を回って今度は伊邪那岐命から聲をかけます。そこで産まれたのが、淡路島です。だから「國の始まり淡路島」と云ひます。
最初に産まれた未熟児を川に流します。それが「蛭子命(ひるこのみこと)」です。それを庶民が救ひます。その蛭子命が戎樣なんです。
新しい「えべっさん」の話に入る前に復習をしました。
こんなことを書くと、すぐに、くだらない人たちから「男女差別だ」と云ふ聲が聞こえてきます。よく讀めよ。古事記を。
その前に、伊邪那岐命伊邪那美命が「あなたと私は同じ身體をしてゐが一か所だけ違ふところがある。私は出つ張つてゐるところがあるが、あなたにはへこんでゐるところがある」と聲をかけあひます。
つまり、我が國は、「男女は平等で体の構造だけが違う」といふ意味です。男女は平等だけれど、「男女は区別されている」。これがとても大切なことなんです。ユダヤ教などは、イブはアダムの肋骨から産まれました。だから、女性の地位が永い間、とても低かつた。なので、聲髙に「男女平等」と云はないと社會がなりたたなくなつてゐます。
女が先に聲をかけた? だから未熟児が産まれた?とんでもない! 女性蔑視だ!
ではなく、世の中がうまくいく方法のことです。女の方が男より壓倒的に優秀です。ある一點を除いて(割愛)。その一點が發揮されないと世の中はうまくいかない。だから、優秀な女性は、男のその一點を出させるために、なさけない男をサポートするのです(もちろん優秀な女性はどんどん世の中に出ればいい)。それが、我が國の「婦道」です。亡くなりかけていますが(涙)。
女性が虐げられてきた? 冗談ではありません(笑)。「おばあちゃんちに行く」とは言って「おじいちゃんちに行く」とは云はないでせう??? 家の中の母とは、ものすごい權威がありました。
「あなたは男でしょ!」小さい時、母に何度言はれたことか。男に男であることを自覺させないと、男本來の力をだすことが出来ない男が育ちます。今は、女が男に女を求める傾向が強くなってゐます。出産につきあはせるとかイクメンとか。だから、喧嘩の(殴り合いではない)間合いさへわからないだらけです。
神話とは、祖先の遺言です。永い歴史のなかで得た智慧です。それに逆らひ、おかしな理屈でおかしな世の中を造つてゐるのが現代です。
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