蓮始開(皇紀弐千六百七十九年 令和元年七月十二日 弐)

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 今日から七十二候 小暑 次候 蓮始開です。「はすはじめてひらく」と読みます。

 蓮がゆっくりと蕾をほどき、花を咲かせる頃です。水底から茎を伸ばし、水面に葉を浮かべて、綺麗な花を咲かせる蓮ですが、開いてから四日目には散ってしまいます。
 
 釈尊が、蓮の花に座っているのを若い頃、ずっと不思議に思っていました。あるとき、あるお坊さんが「宝徳さん、蓮はどういうところに育っていますか?」

宝「どろのばかりのレンコン畑のようなところです」
坊「そうですね。どろだらけだと、水もよどんでいますよね?」
宝「はい」
坊「そのなかから、茎を長く伸ばして水底から生きるために必要なことを吸い上げています」
宝「そうなんですね」
坊「そして、泥の中であんな綺麗な花を咲かせるのです。ほんの短い瞬間に。何かに似ていませんか?」

宝「人の生き方・・・・・。私にできますかね?」
坊「これは面白いことを言う。私にだってまだできていませんよ。出来るかどうかよりやるかどうか。そういう生き方目指すかどうかですよね?」

 目からうろこが何万枚も落ちました。

 禅のものすごい山奥にあるお寺の入り口に「俺が危ない」という看板が掲げられているそうです。ですよね。人のことより自分のこと。すぐにそれを忘れてしまいます。

 蓮は、「なんでこんな泥水の中に咲いたんだ」と文句を言わずに綺麗な花を魅せてくれます。

 蟹江だったかなあ。見事なレンコン畑があります。そこに蓮の花も咲いています。かつて宇佐美の巽さんに連れて行っていただきました。

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このページは、宝徳 健が2019年7月12日 06:00に書いたブログ記事です。

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